2020.0318 ステレオタイプを柔軟にしたい
みなさん、おはようございます。
あれやこれやと次の仕事を探そうとしているのですが、週5も時間を犠牲にするなら、極力お金を使わない生活を選びたいと思ってしまうヤナマリオです。
さて。
今日はココ最近でお話したステレオタイプに基づいた意思決定について。
ステレオタイプに基づいて、あらゆることを認識してしまう私たちですが、そのステレオタイプが偏りすぎていると、何事も誤った意思決定をしてしまうと思います。
では、少しでもステレオタイプを柔軟にする必要があるのでないかと思います。
そのために、私たちのステレオタイプに対する反応をある実験を元にお話していきます。
ニューヨーク大学の実験。
6人の参加者がそれぞれの個別ブースに入り、近況や悩みを2分ずつ話をするように指示されます。(話す時だけマイクがオンになる)
しかし、この中に1人だけサクラが入り、彼はある台本通りに話を進めます。
その台本とは、まず、一回目の話す番になったら、ニューヨークの生活に馴染めず、さらに緊張するとよく喘息の発作が起きると告白します。
そして、2回目の番。彼は突然ただならぬ様子で、支離滅裂な言葉を発し、発作が起きたことを伝え、助けてくれと叫ぶのです。
(マイクは自動的に切り替わり、そのあとの様子は参加者には不明になる)
この実験を3セット(サクラを除く参加者5人×3)行ったそうです。
どのくらいの人が助けに行ったと思いますか?
また、自分なら助けに行くでしょうか。。
実は、この15人のうち助けに行ったのは、、、
たったの4人。。。
ちょっと受け入れ難い結果になりましたけど、これが人間の本当の姿みたいです。。。
他の人の存在が責任観念を弱めてしまうみたい。。。
信じられないですよね。。。
それもそのはず、この後の実験でも証明されていますが、どんなにこういう話を聞かされたことでステレオタイプはそう簡単には変わらないので、信じることはできません。
つまり、心理学を勉強したところで、心が優しくはならないのです。
#そうだぞ、自分!
#勉強しても無駄なんだぞ!
では、ステレオタイプはどうしたら変えることができるのか。
それは、先ほどの実験でいうと、その実験の様子を自分の目で確かめ、本当に15人のうち11人の人間が助けに行かなかったという事実を目の当たりにする他ないのです。
ここで大事なのは、優しそうな人が実際に助けなかったという事実を目に焼き付けさせること。
仮に、助けるかどうかの時点で映像を止めると、「この人は優しいから4人のうちの一人に入るだろう。(つまり、助ける)」とステレオタイプを当てはめてしまうんですね。
つまるところ、人間は全体から個を推論することは不熱心だけど、個から全体を推論することには熱心なのです。
人間は目で見たものを過大評価する性質がありますので、その性質をうまく利用していくのです。
とにかく、決めつけず、結果を見届けるのです。そうすりゃ、ステレオタイプがどんどん柔軟になるね。
そもそも、ステレオタイプも目で見たもので形成されてますからね。
#ズバリ、目には目を
以上。