2020.0317 学校の先生へのお願い
みなさん、おはようございます。
満員電車で、席を全力で確保しようとする輩が多くて、彼らの自己主張は会社でも発揮できているのだろうかと気になっているヤナマリオです。
さて。
今日は、昨日お話したステレオタイプを用いた意思決定が時にはガキんちょより劣った意思決定をしてしまうよというお話をします。
まずは、昨日と同じようにある人物の説明をします。a-dに可能性が高い順に順位付けしてみてください!
外交的で聡明。
大学の専攻は哲学。
差別や社会主義の問題に強い関心を持つ。
反核運動に参加したこともある。
a.保険の営業
b.銀行員
c.女性有権者の同盟
d.銀行員でフェミニスト運動の活動家
昨日の反省を活かしたとしても、今回ばかりはcとかdの可能性が高そうですよね。
#頑張れ合理的なシステム2
では、選択肢をもう少し絞っていきたいと思います。
a.銀行員
b.銀行員でフェミニスト運動の活動家
どうですか???
どっちが可能性高いと思いますか。
これに関しては必ず順位付けできるんですが、分かりますか?
(ちなみに、スタンフォード大学の学生でも64%が正しい順位付けをしたので、分かったら大きな自信になりますよ!)
1つ目は正しい順位付けは完全には存在しませんが、2つ目は完全に存在します。
なぜでしょう。
それは、「ベン図」を使えば、一目瞭然です。
銀行員と銀行員でフェミニスト運動の活動家。
明らかに銀行員という枠組みの中に後者がスッポリ入ると思います。
#ベン図を勉強した意味
#先生こういうのを教えてくれよ
もうこれが答えなのですが、言い換えてみると、
銀行員=フェミニスト運動の活動家でない銀行員+フェミニスト運動の活動家である銀行員
こうなるってことですね。
ここでも、人間のバイアスが浮き彫りになってしまいましたが、この誤った意思決定も代表性の法則を働かせる直感的なシステム1が脳をハイジャックしたことが原因です。
つまり、最も代表的に見える結果と人物描写が結びつくと、文句なしに辻褄のあったストーリーを作り上げる。
人間は矛盾してる状況が大嫌いで、何でもかんでも辻褄を合わせもっともらしく考えてしまうんです。
しかも、もっともらしさと起こりやすさ(確率)を混同させ、今回のように置き換えてしまうなんてこともあるんです。
前回のブログと今回のブログでの問題を正確に解答するために共通して言えることがあるとすれば、部分的に区切って考えてみることですかね。
① 問題だけを読み、考える
② 用意された回答だけを取り上げて考えてみる
③ ①と②を統合的に考える
#②を一番最初にやるのもいいかもね
これは問題以外でも、自分がなにか意思決定する時にこうやってすぐに答えを見つけようとせず、区切って区切ってそれだけを考えてみると、変なミスは減るかもしれませんね。。
以上。