2020.0610 間違えを正当化する理由。
みなさん、おはようございます。
ランニングをしていると、ふくらはぎが張り裂けそうなくらいパンパンになってしまうヤナマリオです。
#衰えた体をなんとかするぞ!
#走ると気持ち良いよ!
さて。
今日は、『決断した道が失敗した時に自分を正当化してしまうのはなぜか』というテーマでお話したいと思います。
僕たちは、日常的に「お昼何食べようか」「今日は何時までに仕事を終わらせようか」などと見ず知らずのうちに、たくさんの決断を下していると思います。
日常的な決断なら、特に失敗したとしても素直に自分を受け入れて、改善策を考えることもできるでしょう。
しかし、自分の進路に関することや、チーム全体での決断といった、将来に大きく関わるような大きな決断となると、ぼくたちは、下した決断が失敗だったとしても、それを素直に受け入れず、ましてや、その決断を正当化して、さらなるテコ入れをしたりするわけです。
#負けこむギャンブラーがそれでもギャンブラーで取ろ戻そうとするのと同じだね
このように、今までの下した決断を埋没費用として考えることができず、取り返そうとする行動をサンクコスト効果と呼ぶわけですが、
今回はそれだけでは、終わりません。
自分を正当化してしまう理由を突き止めるのには、これだけでは物足りません。
#サンクコスト効果だけでは自分を正当化しないだろ
そうです。
それよりも自分を正当化してしまう要因が3つ存在するのです。
1.後悔の予期
「ここでもう一度、チャレンジしないと、将来後悔するのではないか。」
2.計画の完了
「計画が完了しないと失敗かどうかはわからない。」
3.エゴの防御
「失敗だと認めると、自分のメンツが保てない。」
#これが最も強力
上記2つは、人間が抱えている心理的な問題ですので、致し方がない部分ではありますが、3つ目は、考え方で変えることができる問題ですので、もう少し深堀りしてみます!
まず、大前提として、私たちは、損失に対して非常に敏感であるということが数々の研究でわかっており、みなさんも日常生活の中で、一度手に入れたものを手放せなくなるようにその敏感さは重々に理解していると思います。
この前提に加えた形で、「エゴの防御」が働くわけですが、この「エゴの防御」は、人によって、個人差があります。
つまり、自分を正当化しやすい人間としにくい人間がいるということになります。
#その差ってなんですか?
その差を「テイカー」と「ギバー」で説明できるわけです。
#自分の取り分を最優先するテイカー
#他人に与えるのを厭わないギバー
どういうことかと言うと、
テイカーの場合、自分の取り分を非常に重要視していますから、
自分の意思決定のミス=自分の全責任
というように完全に自分自身に矛先が向くわけです。
その結果、「エゴの制御」が働き、自分を正当化して、さらなる投資をしたり、可能性が潰えるまでギャンブルを続けたりします。
一方、ギバーの場合、他人を思いやる気持ちがありますから、
自分の意思決定のミス=自分の責任
となったとしても、俯瞰で見ることができますから、自分を正当化して、他人に悪影響を及ぼすことがありません。
さらに、彼らはそういう時こそ、他人と協力しますから、柔軟な意思決定ができます。
つまり、テイカーもギバーもお互いに損失を認めない気持ちがありながらも、ギバーは「他人」を思いやる気持ちをきっかけに、負のスパイラルから抜け出せるのです。
#失敗したら、周りの気持ちを考えれば、歯止めをかけられるかも!
今日、お伝えしたかった点はここで、
万が一、間違えた決断をしてしまい、自分を正当化しそうになった時は、正当化することによる周囲への悪影響と天秤にかけて、考えるほうが得策だということです。
#結局自分に跳ね返ってくるからね
明らかな失敗を認めず、永遠に自分のメンツを保とうとするより、
失敗を認めて、メンツを取り返したほうが圧倒的に手っ取り早いですし、
なんなら、自分のメンツを保ち続けるメリットなんて、そんなにないよねって言い聞かせたいですね!
以上。