2020.0408 赤字をどこで取り返す?

みなさん、おはようございます。

緊急事態宣言が発令されましたが、日本はあえて誰も得をしないような政策ばっかりしているなーと他人事のように思ってるヤナマリオです。

#今の政策って誰ウケなん??

#日本は何を目指してるの??

 

さて。

今日は「サンクコスト(埋没費用)」をテーマに、こいつが如何に私たちの意思決定を邪魔しているのかを話していきたいと思います。

 

みなさんは、何かを購入する時、お金というコストを払って、何かを手に入れるということを無意識にしていると思いますが、それ自体が心理的な面でも同じようなことが行われていることをご存知でしたか??

 

心理学の世界では、メンタルアカウンティングといい、日々の生活を切り盛りして、勘定しているので、「心理会計」なんて呼ばれています。

 

では、具体的に「後悔」がどれだけ私たちの意思決定を邪魔しているかを話していきます。

 

まずは、「サンクコスト(埋没費用)」というものを知っていただきたい。以下の例がわかりやすいです。

 

熱心なスポーツファンの前田くんと西野くんが、70キロほど離れた町で開催されるサッカーの試合を観戦する計画を立てました。

前田くんは前売り券を買って、西野くんはチケットを買いに行っている途中に、運良く友達と遭遇し、なんと1枚譲ってもらえました。

#西野くんズルいぞ

 

さて、前日の夜、荷造りをしながら、明日の天気予報を見ていると、なんと明日は吹雪になるとの予報が出ています。

 

では、吹雪をおしても観戦に行こうとするのはどちらでしょうか。

 

もちろん、観戦に行こうとしたのは前売り券を買った前田くんでした。

これを心理会計で説明をしてみると。。。

 

前田くんも西野くんもお互いに試合観戦するという計画を立てている訳ですから勘定を設定しているはずです。なので、このまま行かないことを決断すると今までのコストがかさばり、勘定としては赤字になりますね。

 

しかし、チケットの入手方法の違いからこの赤字の度合いが大きく異なります。つまり、西野くんより前田くんのほうが自腹を切っているという点で大きく損をしているということになります。

#自腹を切ったというその行動がコストだってことだね

 

それによって、前田くんはこのまま家にとどまると赤字が確定してしまうので、敢然と吹雪の中、70キロ離れた試合会場に向かうのです。

 

ちょっと話が長くなりましたが、「サンクコスト」というのはここでいうところの試合観戦のチケットが該当しますね。

 

このサンクコストが私たちの意思決定を大きく誤った方向に導いています。

このサンクコストが大きければ大きいほど、私たちはその赤字分を取り返そうとします。

 

先程の例で言うと、チケットを手に入れることに関して、西野くんは買いに行こうとしたコストだけだったことに対して、前田くんはそれに加えてお金を落とすことがコストとして大きく跳ねていることになります。

 

ここから、二つの人間の癖を見抜くことができます。

 

ひとつは、サンクコストをむやみやたらに取り返そうとしてしまう行為。

#サンクコストの錯誤

ふたつ目は、取り返そうとする場所をその場だけに留めてしまうこと。

#気質効果

 

ちょっと、気質効果が分かりづらいですね。

説明すると、

 

人間は設定をした勘定に対して、必ず黒字で締めたいという欲求があるので、それによって、その勘定だけで赤字を黒字にしようとがめついちゃうんです。

 

前田くんが、吹雪の中、試合会場に向かうのはその表れで、吹雪によるリスクを考慮しなかったのは、この気質効果が理由なのです。

#吹雪の中の高速道路はスリル満点なんて言ってられないよ

 

今日はこんな感じです。

サンクコストによって、私たちは大きく感情が揺さぶられ、誤った意思決定をしてしまう事を感じれたと思います。

 

これも狭い視野が原因となっているので、広い視野を持てば解決できるってことですね。

#それが、なかなか難しいんだよね

 

以上。