2020.0310 結局、みんな信者。
みなさん、おはようございます。
関東の桜の開花が来週だという報道を聞いた親父がびっくりしてたのですが、普通に考えて、卒業シーズンに桜がなかったらそれはそれでびっくりだろと思ったヤナマリオです。
さて。
今日は直観的なシステム1が全然理解出来ずにスルーしてしまう分野について話していきます。まずは、下記の文章を。
①ガンにかかりやすい地域は人口密度の低い村でそこの村長さんは頑固だった。
②ガンにかかりにくい地域は人口密度の高い村でそこの村長さんは寛容だった。
この時、どちらが信憑性が高いと思いますか??両方とも??
おそらく、多くの人は、
①村長さんが頑固な村はガンになりやすい。
②村長さんが寛容な村はガンになりにくい。
こんな風に捉えたりしませんか???
(これは以前に紹介した因果関係を無意識に見つけ出そうとする人間の癖ですね。)
実は、この2つの文章で信憑性が高いのは②だけなんですね。
村長さんが頑固だろうと寛容だろうと、変態だろうとガンの発症率にはなんの関係もありません。
では、ここでは何が大事なのか。
ずばり、「人口密度」なんです。
私たちはこの「人口密度」といわれる統計的な言葉を軽視してしまうのです。
③ガンにかかりにくい地域は人口密度の低い村で村長さんが頑固だった。
→こんなことだってありえるんだよ!!
どういうことかというと、
「人口密度」が低い村と「人口密度」が高い村を天秤にかけた時、明らかに「人口密度」の高い村のほうが収集データが多いですよね。
そうすると、「人口密度」の高い村はしっかりとした標本サイズで統計を取れているのに対して、「人口密度」の低い村は小さい標本サイズでしか統計を取れていないことになります。
何が言いたいかというと、、
1.標本サイズが大きければ、小さい場合より正確である。
2.標本サイズが小さいと、大きい場合より極端なケースが発生しやすくなる。
これが成立するのです。
1は理解できるけど、2はこうやって考えてみないと、全く理解できないんですよね。
「yahooニュース」と「YouTuberが言ってこと」のどっちが信憑性が高いかなんて私たちは興味を持てないですもんね。
※明らかに有り得ない偽りのニュースとかは例外ね。
どうして、信憑性を天秤にかけられないかは、先ほどの村長さんの性格が大きく関わってるんですね。
つまり、人間は結局のところ、因果関係信者でいて、偶然アンチなんです。
ガンになりやすいのは村長さんのまちづくりが下手くそだからだとか、他人からの意見を聞かないその性格に問題があるんだとか。。。
何事も、理由をつけて納得し、それなしには起こりえなかったと思うようにプログラムされてるんですよ。(#確証バイアス恐るべし)
プログラムされてることを是正することは私たちの子孫に任せるしかありません。
私たちができることは、ありったけのデータを集め続けてそれらを元にしっかり意思決定すること。
みんなで偶然信者になろう!!
(#因果関係信者との共存を目指そう)
以上。