2020.0306 直感が考える力を奪う
みなさん、おはようございます。
面白いことを思いつかず、ここの文章を15分以上考えてしまったヤナマリオです。
さて。
昨日はシステム1が簡易なものに反応し、自動的に処理してしまうということを話しました。
では、そのシステム1をもう少し踏み込んで考えてみましょう。下記の文書を読んでみてください。(いちお実話です笑笑)
①去年、私はイタリアに卒業旅行に行きました
その道中のローマにて。
一日中、観光客やイタリア人で混雑しているローマを観光をし尽くした私たちでした。
しかし、その夜になり、ホテルに戻り、ルームキーを財布から取り出そうとした一人の友人が深刻な顔で言いました。「財布がない。。」
この文章を読んだ時、どんな言葉が頭に浮かびましたか。
海外、ローマ、混雑、財布、スリ。
そう。盗まれたんだろうと結論づけた人もいるはずです。
では、下記の文章を読んでみてください。
②去年、私はイタリアに卒業旅行に行きました
その道中のローマにて。
一日中、観光客やイタリア人で混雑しているローマを観光をし尽くした私たちでした。
しかし、その夜になり、ホテルに戻り、ルームキーを財布から取り出そうとした一人の友人が深刻な顔で言いました。「財布がない。ポーチが開いてた。。。」(肩かけてるポーチ)
どうですか。
スリではなく落としたんじゃね?って思う人が多く出てくるんじゃないでしょうか。
ここにシステム1の特性を見ることができます。つまり、システム1は目に見えたり、頭に浮かんだものだけでどうにかオチを考えてしまうのです。
上記の文章でもわかりますが、情報量が少ない方がより決めつけやすいんです。「ポーチが開いてた」という事実を増やすだけで盗まれたのか落としたのかと迷いが出てくる。
そして、ここからがシステム2の出番になるわけですが、②の場合、落としたのか、盗まれたのかを考えることができると思います。しかし、①の文章の時を思い出してみてください。
「スリ」という言葉でその出来事を処理してしまっているので、システム2はそれに従って動き出すのです。(確証バイアス)
怖いですね。もう私たちには分析する余地が設けられてないんです。。。
ここまで話して何なのですが、この友人は元々財布を持ち歩いてなく、ホテルに置いてきたっていう可能性も無きにしも非ずですけどね。。
(まあ、実際は落としたんですけど、、ww)
この確証バイアスが起きやすいのは、初対面の人間に対してなんです。
初めに抱いて印象からこの人がどういう人間かを判断します。そして、その判断が正しいのかをシステム2が注意深く監視。(ハロー効果)
つまり、私たちは何かにつけて因果関係を自動的に探しては結んでしまう癖を持ってるわけです。
もうシステム1の暴挙が怖くて眠れなくなるので、ここら辺にしときましょう。
また来週にこいつの制御方法などをお話します。
システム1の暴挙を一緒に制御していきましょう!!
以上。